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カードローンのキャッシング機能付きクレジットカードおすすめ4選【専門家監修】

カードローンのキャッシング機能付きクレジットカード
クレジットカードおすすめ比較ランキング編集部Pro

まず、「クレジットカードのキャッシング」と聞いて、どのようなものか正確に説明できますか?

急な出費で現金が必要になったとき、クレジットカードのキャッシング機能を使えばATMでお金を借りられます。しかし、「それってカードローンと何が違うの?」「金利が高そうで不安…」など、疑問や不安を感じる方も多いでしょう。

この記事では、キャッシング機能付きクレジットカードを上手に活用するために知っておきたいポイントを専門的かつ分かりやすく解説します。初心者の方でも安心して読み進められるよう、中立的な立場で情報を提供します。

クレジットカードのキャッシングとは?

クレジットカードのキャッシングとは?

キャッシングとは、クレジットカードを使って現金を借り入れる機能のことです。買い物代金を後払いできる「ショッピング枠」に対し、ATMなどでお金を引き出せる枠を「キャッシング枠」と呼びます。

例えば、手持ちのクレジットカードを銀行やコンビニのATMに挿入し、暗証番号を入力して1万円を引き出すと、その1万円はカード会社から借りたことになります。借りた金額は後日カード利用代金と一緒に返済する仕組みです。

クレジットカードのキャッシング機能を利用するには、カード発行時にキャッシング枠を設定しておく必要があります。キャッシング枠は審査によって決まり、多くの場合はショッピング枠とは別に限度額が設定されます(例:ショッピング枠50万円・キャッシング枠10万円)。

カード会社によっては初めキャッシング枠を付けずに発行し、後から希望に応じて枠を設定するケースもあります。

一般的に、キャッシング利用分には利息(利子)が発生します。クレジットカードのショッピング利用では、一括払いなら支払いまでの間利息は付きませんが、キャッシングの場合は借りた日数分の利息を支払う必要があります。

多くのカードでは年率○%といった利率が定められており、利用日から返済日までの日割りで利息が計算されます。

なお、ATM画面で「お借入れ」「キャッシング」などの項目を選び、暗証番号(4桁)と希望金額を入力すると、その場で現金が出金されます。

また、カード会社の会員サービス(インターネットや電話)から申し込み、自分の銀行口座に直接お金を振り込んでもらう振込キャッシングに対応している場合もあります。

カードローンとの違い

カードローンとの違い

同じようにお金を借りる手段としてカードローン(ローン専用カード)もありますが、クレジットカードのキャッシングとはいくつか異なる点があります。主な違いを以下にまとめます。

利用目的と機能の違い

クレジットカードは本来ショッピング(商品の購入)のためのカードであり、キャッシング機能は付随的なサービスです。

一方、カードローンはお金を借りること自体が目的のローンサービスです。カードローンでは借入専用のカード(ローンカード)が発行され、買い物には使えません。

金利(利息)の違い

クレジットカードのキャッシング金利は、一般に年率15〜18%前後に設定されることが多く、法律で定められた上限近い水準です。一方、カードローンの金利は貸し手(銀行系か消費者金融系か)や借入額によって幅があります。

例えば、銀行系カードローンなら年1ケタ台〜15%程度と上限金利が比較的低めに設定される場合があります(高額の借入ほど低金利になる傾向)。

消費者金融系のカードローンはクレジットカードのキャッシングと同程度の年18%前後が上限金利ですが、初回無利息サービスなど独自の利便性を提供していることもあります。

限度額の違い

クレジットカードのキャッシング枠は、カードの種類や利用者の収入によりますが、数万円〜数十万円程度に設定されることが一般的です。ショッピング枠との兼ね合いもあり、高額なキャッシング枠は付きにくい傾向があります。

対してカードローンは、商品によっては数百万円規模の利用限度額を設定でき、大きな資金ニーズにも対応しやすくなっています(ただし高額枠の利用には相応の安定収入が必要です)。

審査と融資スピードの違い

クレジットカードは総合的な信用審査が行われ、カード発行までに通常1〜2週間程度かかります。キャッシングを利用するためにはカードが手元に届くのを待つ必要があります。

一方カードローンは、消費者金融系を中心に最短即日融資を掲げているところが多く、申し込みから当日中に借入が可能です。

インターネットで申し込み→最短30分程度で審査→即日中に指定口座へ振込、あるいは無人契約機でカード発行といった流れでスピーディーに借りられるケースもあります。

代表的なカードローンには、消費者金融系ではプロミス・アコム・アイフル、銀行系ではみずほ銀行カードローンなどがあります。

返済方法の違い

クレジットカードのキャッシング利用分は、基本的に翌月一括返済リボ払いで返済します。毎月のカード引き落とし日に他のショッピング利用分と合わせて返済されるか、リボ払いの場合は定額を支払い残額を繰り越す形です。

カード会社によっては、あとからインターネットや電話で分割払い・リボ払いに変更できる場合もあります。カードローンの場合、毎月一定額を返済していく分割払いが基本です(残高スライドリボルビングなど)。

返済日は月に1回または2回設定され、自分で計画的に繰上返済することも可能です。

利用明細・プライバシーの違い

借入の事実を知られたくない場合、利用明細の扱いにも違いがあります。クレジットカードのキャッシング利用分は毎月の利用代金明細に記載されるため、家族と明細を共有していると借入が発覚しやすくなります。

一方、カードローンは利用明細書類をWeb上のみで確認できるサービスが多く、郵送物が届かないように設定することも可能です。周囲に知られずに借りたい人は、この点も考慮するとよいでしょう。

要するに、緊急の少額資金には手元のクレジットカードのキャッシングが手軽で便利ですが、本格的に資金が必要な場合はカードローンを利用した方が有利なケースもあります。使い道や金額に応じて、賢く使い分けることが大切です。

キャッシング機能の仕組みと注意点

キャッシング機能の仕組みと注意点

キャッシングの仕組み

クレジットカードでキャッシングを利用する際の基本的な流れは次の通りです。

まず、カード発行時に設定されたキャッシング利用可能枠の範囲内で、ATMや金融機関の窓口で現金を引き出します。ATM画面で「お借入れ」「キャッシング」などの項目を選び、カードの暗証番号(4桁)と希望金額を入力すると、その場で現金が出金されます。利用明細には借入金額と発生日が記録され、返済日はクレジットカードの支払日に合わせて設定されます。

返済方法は、多くの場合翌月の一括払いが基本です。例えば、3月15日に1万円をキャッシング利用した場合、4月のカード支払日に元本1万円と利用日数分の利息を合わせて支払います。

一括払いのほか、あらかじめリボ払い方式での返済に設定しておけば、毎月一定額ずつ返済していくことも可能です(ただしリボ払い手数料=利息が発生します)。カード会社によっては、後からインターネットや電話で分割払い・リボ払いに変更できる場合もあります。

利息の計算方法は日割り計算です。利息=利用残高 × 年利率 ÷ 365日 × 利用日数で算出されます。例えば年18.0%の利率で1万円を30日間借りた場合、利息は10,000円 × 0.18 ÷ 365日 × 30日 ≒ 147円となります。実際の利率はカードや利用額によって異なりますが、このように借りた日数に応じて数百円程度の利息が加算されるイメージです。

キャッシング利用時の注意点

便利なキャッシング機能ですが、利用する際には以下の点に注意が必要です。

金利負担が大きい

前述の通りキャッシング利率は年18%前後が一般的で、決して低くありません。借入期間が長引くほど利息額も増えてしまいます。ついATMで簡単に借りられるために使い過ぎると、気づけば利息ばかり支払っている状態になりかねません。

例えば、5万円を年18%で借りて毎月1万円ずつ返済した場合、完済まで約6ヶ月かかり、その間に支払う利息の総額はおよそ2,700円にもなります。借入期間が長期化すると利息も嵩みやすい点に十分注意しましょう。

ATM手数料にも注意

キャッシング利用時には、利用するATMによって所定のATM利用手数料がかかる場合があります。一般的に1回の借入につき110円~220円程度の手数料が発生することが多いです(例:取引額1万円以下で110円、1万円超で220円の手数料)。

少額のキャッシングだと利息より手数料のほうが割高になるケースもあるため、必要最小限の利用にとどめることが望ましいでしょう。

利用枠の管理

キャッシング枠は上限が決まっており、ショッピング枠と共通の場合もあります。キャッシング利用分が増えるとショッピングに使える枠が減少し、大きな買い物ができなくなる可能性もあります。

また、一部のカードでは海外利用時のキャッシング枠が国内より低く設定されている場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

信用情報への影響

キャッシングの利用自体は適切に返済していれば信用情報に大きなマイナスはありません。

ただし、繰り返し多額の借入をしていると他社から見て「この人は借入に頼っている」と判断され、新規クレジットカードやローンの審査で慎重に見られる可能性はあります。

特に支払いの延滞を起こすと信用情報に傷が付き、後々のローン審査に悪影響となるため注意が必要です。

総量規制の対象

クレジットカード会社が貸金業者として提供するキャッシングは、貸金業法の総量規制(年収の3分の1を超える貸付禁止)の対象となります。

すでに他社借入が多い場合、新たなキャッシング枠の増額が認められなかったり、利用限度額が抑えられることがあります。無理な借入を防ぐための法律ですので、自身の借入総額が年収の何割に達しているか把握しておくことも大切です。

キャッシングの仕組みと注意点を理解した上で、ルールを守って計画的に利用すれば、いざというときに頼りになる心強いサービスとなるでしょう。

カードローンのキャッシング機能付きクレジットカードおすすめ4選

カードローンのキャッシング機能付きクレジットカードおすすめ

では、具体的にキャッシング機能を利用できる主なカード・サービスについて、金利や限度額などの観点で比較してみましょう。

ここでは例として、消費者金融系(アイフル、アコム)、クレジットカード会社系(楽天カード、セゾンカード)の代表的な4つを取り上げます。

サービス名金利(実質年率)利用限度額即日融資返済方法
アイフル (消費者金融)3.0%~18.0%1~800万円可能(最短即日)口座振込、ATM、口座振替 等
アコム「ACマスターカード」 (消費者金融)3.0%~18.0%1~800万円(内ショッピング~300万円)可能(最短即日)口座振込、ATM、口座振替 等
楽天カード (信販系)18.0%(※100万円超は15.0%)1~90万円不可(発行に1~2週間)翌月一括、リボ払い(口座引落)+ 任意返済
セゾンカード (信販系)12.0%~18.0%1~950万円一部可能(店舗即日発行可)翌月一括、リボ払い(口座引落)+ 任意返済

※上記は各社公表の貸付条件の一例です。利用限度額は審査により個別に決定され、必ずしも最大額まで利用できるわけではありません。また、「即日融資可」は申込時間帯や審査状況により当日中の借入ができない場合もあります。

表を見て分かるように、アイフルアコム(消費者金融系)は金利上限こそ18.0%と高めですが、最短即日で数十万円規模を借りられるスピード感と手軽さが強みです。特に初めて契約する場合、一定期間無利息といったサービスも受けられるため、短期の借入なら実質利息ゼロで利用できるメリットがあります。

楽天カードセゾンカードといった信販系クレジットカード会社のキャッシング枠は、原則としてカード発行後にしか利用できません。これらは普段のお買い物でポイントが貯まったり年会費無料で持てたりするメリットがありますが、緊急でお金を借りたいという場面にはあまり向いていません。

ただしセゾンカードは店舗の窓口やデジタルカード発行により即日カード受取が可能な場合もあるなど、例外的に入手の早いカードも存在します。

なお、楽天カードのキャッシング金利は借入総額が100万円を超えると自動的に15.0%に引き下げられますが、新規利用者の場合はそこまで高額の枠が付くケースは少ないでしょう。

また、セゾンカードの下限金利12.0%は非常に高額の利用限度額が設定された場合に適用されるもので、多くの利用者は上限に近い18.0%が適用されます。

このように、一口に「キャッシング機能付きカード」と言ってもサービスによって特徴は様々です。次章では、利用目的やシーンに合わせて特におすすめできるカードを4つ紹介します。

利用シーン別おすすめカード4選

それでは、あなたのニーズに合わせて検討したいキャッシング機能付きカードのおすすめ4選をご紹介します。以下では、利用シーンごとに最適なカードをピックアップし、その特徴とおすすめ理由を解説します。

アイフル(初めての方におすすめ)

アイフルは大手消費者金融会社のひとつで、カードローン専用カードによるキャッシングサービスを提供しています。初めてお金を借りる方に特におすすめできるポイントは、その手軽さと安心感です。

  • 最短20~30分程度で審査完了、即日融資も可能: アイフルではWEBから申し込めば審査が最短で約30分程度で終了し、そのまま即日中に借り入れまで進めるケースもあります。平日だけでなく土日祝日でも対応しており、「今日中にお金が必要!」という緊急時に心強い存在です。
  • 初回30日間無利息サービス: 初めてアイフルと契約する方は、契約日の翌日から30日間は利息が0円になるサービスを利用できます。借入後30日以内に返済すれば一切の利息がかからないため、「給料日までの一時的なつなぎ」として賢く使えば非常にお得です。初めての借入で利息が心配な方でも、この無利息期間があれば安心して試すことができます。
  • 利用ハードルの低さ: アイフルはアルバイトやパートの方、主婦の方でも安定した収入があれば申し込み可能です。担保や保証人も不要なので、まずは小額から借りてみたい初心者にも向いています。審査に通り利用が始まれば、全国の提携ATM(コンビニATM等)で24時間いつでも借入・返済ができ、スマホアプリを使ってセブン銀行ATMからカードレスで引き出すことも可能です。

おすすめ理由: 初めてキャッシングを利用する方にとって、アイフルは「早い・安心・お得」の三拍子が揃ったサービスと言えます。創業から長い歴史を持つ大手企業であり、プライバシーにも配慮した郵送物なしの契約など利用者目線のサービスも充実しています。まずは少額を短期間だけ借りてみたいという場合、アイフルなら無利息で気軽に体験できるでしょう。

ただし、無利息期間を過ぎると年18%の利息がかかりますので、計画的な利用と早めの完済を心がけてください。

メリット: 初回30日無利息サービスで短期の借入に強い。審査回答が早く最短即日融資も可能。WEB完結に対応し周囲に知られにくい。
デメリット: 通常金利が年18%と高めで長期利用は割高。収入がないと利用できない(専業主婦不可)。

アコム「ACマスターカード」(審査に不安な方におすすめ)

アコムのACマスターカードは、消費者金融のアコムが発行する年会費無料のクレジットカードです。クレジットカードとしてショッピング利用ができると同時に、ローンカードとしてキャッシングも利用できるユニークなカードです。「クレジットカードの審査に通るか不安…でもお金も借りたい」といった方に適した選択肢となります。

  • 比較的通りやすい審査と即日発行: アコムは消費者金融系ということもあり、銀行系や信販系のカードに比べて審査のハードルがやや低めと言われます。安定した収入があれば正社員でなくとも申し込み可能で、過去に大きな金融事故がなければ審査に通る可能性は十分あります。また、ACマスターカードはアコムの店頭や無人契約機(むじんくん)で最短即日発行が可能です。申し込みからカード受取まで最短で即日中に完了するため、急ぎでカードが欲しい方にも向いています。
  • これ1枚でショッピングもキャッシングもOK: 国際ブランドのMastercardが付帯しており、クレジットカードとして世界中の加盟店で買い物に使えます。通常のお店での支払いからオンラインショッピングまで幅広く利用でき、いざという時はATMで現金を引き出すこともできます。ショッピングとキャッシングの利用枠は一体型になっており、合計で最大800万円(ショッピングは最大300万円)まで審査に応じて設定されます。
  • 初回30日間無利息&充実の返済体制: アコムもアイフル同様に、初めての契約から30日間は無利息サービスを提供しています。さらに、返済は35日ごとの支払いか毎月決まった日に支払いかを選べたり、全国の提携ATM・銀行振込・口座自動引落など好きな方法で返済できたりと、柔軟性があります。インターネットから追加返済(繰上返済)の申し込みもできるため、「余裕がある時に多めに返す」ことで利息負担を減らすことも容易です。

おすすめ理由: ACマスターカードは、審査に不安がある方でも手にしやすいクレジットカード兼ローンカードです。消費者金融ならではのスピード融資や無利息サービスを享受しつつ、カード1枚でショッピングもできる利便性が魅力です。

他社の一般的なクレジットカードに比べポイントプログラムなどの特典はありませんが、「カードを作りたいけど審査落ちが心配」という方は試してみる価値があります。ただし、ショッピング利用分も含めリボ払いが基本となるため使いすぎには注意し、計画的に利用しましょう。

メリット: 比較的審査に通りやすく即日発行も可能。クレジットカード機能付きで買い物にも使える。初回30日無利息サービスあり。
デメリット: ポイントなどカード独自の特典がない。支払い方法がリボ払い中心で計画的利用が必要。

楽天カード(ポイント重視の方におすすめ)

楽天カードはクレジットカードとしての人気が非常に高い一枚です。年会費無料で楽天スーパーポイントがザクザク貯まるなど普段使いのメリットが大きく、キャッシング枠も付帯できます。「まずは生活用のクレジットカードが欲しいけれど、いざという時に現金も借りられると安心」という方に適しています。

  • 審査が比較的易しく初心者向け: 楽天カードは20代の若年層やクレジットカード初保有の方にも選ばれることが多く、申し込み基準が幅広い層に開かれています。安定収入があればパート・アルバイトでも審査対象となり、学生向けカードも用意されています。初めてのクレジットカードとして取得しやすく、キャッシング枠も希望すれば数万円〜十数万円程度までなら比較的設定されやすい傾向があります。
  • ポイントが貯まりお得: 楽天カードでショッピング利用をすると、利用額100円ごとに1ポイント(1%相当)の楽天ポイントが貯まります。楽天市場での買い物ではポイント倍率が+2倍になる特典もあり、日常の支払いで効率よくポイントを貯められます。貯まったポイントは楽天グループのサービスや提携店で利用でき、家計の節約にもつながります。キャッシングにはポイント付与はありませんが、普段使いのカードとして非常に優秀です。
  • 必要な時に少額借入も可能: いざという時、楽天カードのキャッシング枠を利用すれば全国のATMから現金を引き出せます。利用可能額の範囲内であれば1万円などの少額から借りられるので、「給料日前にどうしても現金が足りない」といった場合に助かります。翌月のカード支払日に一括返済すれば長期の負債を残さずに済みます。先述の通り利息は日割り計算なので、例えば10,000円を半月程度借りた場合利息は数十円~百数十円程度と、緊急避難的に使う分にはそれほど負担になりません。

おすすめ理由: 楽天カードは「ポイントを貯めてお得に生活したい」という方にまず検討してほしいカードです。普段はクレジットカードとして活躍し、万一の出費にはキャッシングでカバーできる汎用性があります。

ただし、カード申し込みから手元に届くまで通常1〜2週間かかるため、即日お金を借りたい場合には間に合いません。

また、キャッシングの利率は一律18%(場合により15%)と割高なので、あくまで非常用と割り切って使うのが賢明です。計画的に使えば家計管理の強い味方となる1枚でしょう。

メリット: 年会費無料でポイント還元率が高く普段使いに最適。申し込みハードルが低く初心者に優しい。
デメリット: キャッシング金利が高めで長期の借入には不向き。カード到着まで時間がかかるため緊急時の資金調達には使えない。

セゾンカード(即日発行したい方におすすめ)

セゾンカードはクレディセゾンが発行するクレジットカードの総称で、各種提携カードを含め多数のラインナップがあります。その中でもセゾンカードは「最短即日発行」が可能なことで知られ、急ぎでクレジットカードが必要な方に適しています。キャッシング枠も設定できるため、発行当日にそのまま現金を借り入れることも可能です。

  • 最短5分でデジタルカード発行: セゾンは業界でもトップクラスの発行スピードを誇り、オンライン申し込み後、最短即日でカードを受け取ることができます。例えば「セゾンカード Digital」であれば、申し込み完了から最短5分でスマホ上にデジタルカードを発行可能です(カード番号が即時発行され、オンライン決済等に利用できる)。物理カードも後日郵送されますが、店舗受取を指定すればその日のうちにセゾンカウンター(セゾンの有人カウンター)で現物カードを即日受け取ることもできます。
  • 年会費無料&独自のポイントプログラム: 多くのセゾンカードは年会費無料で持つことができ、気軽に申し込めます。セゾンカードならではの特典に永久不滅ポイントがあります。ショッピング利用でポイントが貯まり、有効期限が無制限なので自分のペースで好きな特典に交換可能です。ポイント還元率自体は通常0.5%程度ですが、有効期限を気にせず貯められるのはメリットです。カードの種類によっては西友で5%オフ等の優待もあり、日常生活で役立ちます。
  • 困ったときの即現金化も: セゾンカードにキャッシング枠を付けておけば、カード受取後すぐにATMで現金を引き出すこともできます。例えば旅行直前に現金が必要になった場合でも、セゾンカードを即日発行して空港や街中のATMでキャッシングする、といった使い方が可能です。利率は他のカード同様に最大18%ですので長期利用はおすすめしませんが、「今どうしても必要」という局面で迅速に対応できる点は大きな強みです。

おすすめ理由: セゾンカードは「すぐにカードが欲しい」「今日中にお金を準備しなければならない」という場面で非常に頼れる存在です。即日発行に対応するカード会社自体が少ない中で、セゾンはオンライン完結や店舗受取でスピーディーにカードを手にできます。

加えて年会費無料・ポイント有効期限なしと、長く使う上でもメリットがあります。急場をしのいだ後も普段の買い物でお得に使えるため、一枚持っておくと安心でしょう。

ただし、発行には本人確認書類や場合によって収入証明書が必要になる点、審査結果によっては即日発行が叶わない場合もある点には留意してください。

メリット: 最短即日でカード発行可能。年会費無料&永久不滅ポイントで長期利用にメリット。
デメリット: キャッシング金利は一般的な水準(最大18%)で低くはない。即日発行には店舗やネットでの手続きが必要で、誰でも必ず当日受け取れるわけではない。

以上、利用シーン別におすすめのカードをご紹介しました。それぞれメリット・デメリットがあるため、**ご自身が何を優先したいか(融資スピード・金利・日常利用でのポイントなど)**を明確にし、最適な一枚を選びましょう。

よくある質問(Q&A)

Q. クレジットカードのキャッシングを利用するのに追加の審査は必要ですか?
A. 一般的に、クレジットカードを作る際の審査でキャッシング枠も同時に審査されます。そのため、カード発行後は利用可能額の範囲内であれば追加の審査なしにいつでもキャッシングを利用できます。ただし、最初カードを作ったときにキャッシング枠を「0」に設定していた場合や、後からキャッシング枠の増額を希望する場合には、新たに審査が行われます。また、海外でのキャッシング利用には事前に暗証番号の設定が必要なので、カード受取時にPINコードを設定していない場合は利用前に手続きをしましょう。

Q. クレジットカードで最大いくらまで現金を借りられますか?
A. カードによって異なりますが、初めてクレジットカードを作る場合はキャッシング枠は数万円〜十万円程度に設定されることが多いです。信用力が高まりカード利用実績を積めば、後々50万円以上の枠が設定されることもあります。ただし、日本の法律(貸金業法)では消費者金融会社や信販会社からの借入総額が年収の1/3を超えてはならないと定められています(総量規制)。そのため、例えば年収300万円の方だと合計100万円までが上限の目安になります。銀行発行のカードローンはこの規制対象外ですが、いずれにせよ無理のない範囲で借入枠を利用することが大切です。

Q. キャッシング利用時の利息はどのように計算されますか?
A. 利息は借入額と借入期間に応じて日割りで計算されます。計算式は前述したように「利息=利用残高 × 年利率 ÷ 365日 × 利用日数」です。例えば年利18%で5万円を10日間借りた場合、利息は50,000円 × 0.18 ÷ 365日 × 10日 ≒ 246円となります。カード会社から毎月送付される利用明細や会員サイト上で、借入残高や利率、発生している利息額を確認できます。また、借入後でも余裕ができれば早めに繰上返済することで、その後の日数分の利息をカットできます。

Q. キャッシングしたお金は早めに返済できますか?
A. はい、可能です。多くのカードでは、約定返済日(通常は翌月の支払日)を待たずに繰上返済ができます。繰上返済の方法はカード会社によって異なりますが、代表的なものに「指定口座へ銀行振込で返済」「ATMから任意の金額を入金」「インターネット会員ページから返済予約をして口座振替」といった方法があります。早めに返済すればその分利息の発生を抑えられるため、余裕がある月は積極的に繰上返済するのがおすすめです。ただし、振込やATM利用時は手数料がかかる場合もあるので、手数料負担と利息軽減効果を見比べて計画的に行いましょう。

Q. もし支払いに遅れてしまったらどうなりますか?
A. 支払日までに約定の返済ができなかった場合、まずカード会社から電話や郵便で督促の連絡が来ます。そして延滞した日数分に対して遅延損害金が発生します。遅延損害金の利率は法律上年20%以内と定められており、多くのカードでほぼ上限の年20%に設定されています。延滞を放置すると利息より高いこの遅延損害金が加算され続けるため、負担が急速に増してしまいます。また、返済遅延の事実は個人の信用情報にも記録され、軽微な遅れであっても繰り返すとクレジットヒストリーに傷がつきます。最悪、カードの強制解約や法的手続きに発展するケースもありますので、万一支払日に間に合わないと判明した時点で早めにカード会社に連絡し、今後の対応について相談することが重要です。

Q. 海外旅行先でもキャッシングを利用できますか?
A. はい、クレジットカードの国際ブランドが対応していれば海外のATMで現地通貨を引き出すことが可能です。例えばVisaやMastercardのマークがある海外ATMにカードを挿入し、暗証番号と金額を入力すれば現地通貨を借りられます。海外キャッシングの利息計算も国内と同様で、借りた日数分の利息が発生し、返済は日本円に換算されて翌月以降のカード支払い日に行われます。為替レートは利用日のカード会社レートが適用され、両替所で換金するより有利な場合もあります。ただし、海外ATM利用料が別途かかったり、現地通貨建てでの引き出し時にATM側での手数料が上乗せされることもあります。旅行先で緊急に現金が必要な際には便利な手段ですが、使い過ぎないよう注意しましょう。

Q. 専業主婦や学生でもキャッシングを利用できますか?
A. 専業主婦(本人に収入がない主婦)やアルバイト収入のない学生の場合、基本的には本人名義での新規キャッシング利用は難しくなります。貸金業法の規定により、安定した収入のない人への貸付は厳しく制限されているためです。クレジットカード自体は配偶者に収入があれば専業主婦でも作れるケースがありますが、その場合でもキャッシング枠は0円に設定されることが多いです。一部、配偶者貸付という形で銀行系カードローンが主婦に融資を行う例もありますが、一般的ではありません。学生についても、アルバイト等で収入がなければキャッシング枠は付与されないのが通常です(学生専用ローンなど例外的な商品を除く)。もし家計管理上どうしても必要な場合は、配偶者や親権者など収入のある方名義での借入を検討しましょう。

Q. クレジットカードのキャッシング枠を増額するにはどうすれば良いですか?
A. キャッシング枠の増額を希望する場合、カード会社に申請して審査を受ける必要があります。多くの場合、カードを利用し始めてから半年~1年程度、延滞なく利用実績を積むと増額審査に応じてもらいやすくなります。具体的な手続きは、会員サイトや電話窓口から増額申請を行います。その際、希望限度額によっては収入証明書(給与明細や源泉徴収票等)の提出が求められます。審査に通過すれば、後日新しいキャッシング枠が設定されます。逆に審査に通らない場合もありますので、日頃から適切な利用と返済を心がけ信用を高めておくことが大切です。

総まとめ

クレジットカードのキャッシング機能は、緊急時に現金を確保できる便利な手段です。一方で、その利便性ゆえについ借りすぎてしまうリスクも伴います。本記事では、キャッシングの基本からカードローンとの違い、注意点、おすすめカードまで網羅的に解説しました。

大切なのは、正しい知識に基づいて計画的に利用することです。金利や返済方法を理解し、自分に合ったサービスを選択すれば、キャッシングは決して怖いものではありません。例えば、「給料前の一時しのぎ」程度であれば、無理のない金額を借りて次の支払日に一括返済することで利息もごくわずかで済みます。また、ポイントが貯まるカードを賢く使えば、普段の買い物もお得にしながら万一の備えにもなります。

最後に、借入額が増えてきた場合や長期の資金ニーズには、無理にクレジットカードで賄おうとせず、低金利のカードローンや銀行ローンへの借り換えも検討しましょう。金融サービスを正しく理解し、必要に応じて適切な手段を選択することで、いざという時の安心感を得られるでしょう。本記事の内容が、皆様のクレジットカード選びやキャッシング利用の一助となれば幸いです。

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